これほどまでにシンプルでハッピーな
サクセスストーリーもないのではないでしょうか。

私がPMの推薦図書として犬飼ターボさんを紹介され
初めて読んだのがこの1冊でした。

ただお金持ちになるのが成功ではありません。

「幸せに成功する」というのがどういうことか、
読後に具体的にイメージできるのが
この作品の魅力です。

他の成功が己の成功

古今東西、どの時代でも大切にされてきた
”利他の精神”が上手に働くと

どのくらいの成功と幸福がもたらされるか
が寓話になぞらえて描かれています。

主人公レキの商人としてのセンスの良さに
感心するとともに、

ビジネスにはとことん頭を使う必要がある

と改めて思わされました。

実は、2018年を迎えて初詣に出かけた際
おみくじが大吉でした。

私は小さい頃からおみくじの大吉率が高いので
それは特に驚かなかったのですが、

旅先の神社のおみくじは初めてのタイプで
御言葉の前に漢字一文字が書かれていました。

その時はいまいちピンと来なかったのですが、
縁あって『星の商人』を読むことになり

おみくじの「考」は
ビジネスのことを指していたのではないかと
わかりました。

望みを掲げ威勢よく馬を走らせるも
目的地までの準備が疎かでは
辿りつかない

勢いも大事だが計画的に物事を考える
冷静さも持ち合わせよ
例え時間がかかっても良い結果に繋がる

神様はよくご存知です。

「他の成功が己の成功」というのは
成功の秘訣として誰もが知っていることですが、

ではその教えを実践して成功している人が
どのくらいいるかといえば
実際はとても少ないのではないでしょうか。

私は以前日本語教師をしていて、
学生が志望校に合格するのを手助けした際に
いつも「他の成功が己の成功」を感じていました。

実際に彼らが合格すると
自分のことのように嬉しかったです。

お互いに一つの目標（相手の成功）に
コミットメントし、全力を尽くし、実現する。
そんな達成感を味わうことは幸せかつ喜びでした。

でも、ビジネスにおいてはまだ実績のない自分に
誰かの成功を手助けすることが可能なのか
よくわかりません。

その方法の一つとして、情報発信をしようと決め、
こうやって実践しているのは確かですが、

ただの自己満足ではなく、誰かの役に立ち
誰かの成功を手助けする情報発信にするには
どうすればよいか、いつも考えています。

実際にネットビジネスで成功するために
どんな方法で他人の成功を手助けすることが
できるのか、もっと考えなければなりません。

レキも応援する相手を選び、相手の望む成功が
何かはっきりした時に変化が訪れました。

人の成功を手伝うという思いが加わって、
自分の成功と他人の成功の、
二人分の成功に気がつくようになったのだ。

何を学ぶかはっきりすると、
そのぶんだけ必要な情報に気づくようになる。

私もそのような状態になれるように
もっと頭に汗をかいて考えようと思いました。

この世の富は限られたものではなく、無限である

もう一つ大切なのがこちらの裏テーマです。

私は「誰かが得したら自分が損しちゃう」という
考えは昔からありません。

だから、誰かが儲けたら自分には残っていない、
おいしい話は自分だけのものにしておいて
他の人には話したくないという発想もありません。

でも、富は無限であると思っているのに
いつまでたっても富裕層になれない
私のような人たちは何がよくないのでしょうか。

レキが自分は商人であるという思い込みに縛られて
自分が投資家になってもいいという発想が
思い浮かばなかったという箇所がありますが

その一文を読んだとき、自分がいつまで経っても
残業ばかりの忙しい毎日から抜け出せないのは

自分の思い込みが原因かもしれないと
気付いてハッとしました。

思い込みに縛られていると、「自分は○○だ」
という観点からしか物事を考えられません。

また、そう考えているからこそ
そのような状態を引き寄せ続けてしまい、
負の連鎖から抜け出せないのです。

富は無限で、誰でも平等に思う存分
お金を手に入れても構わないとわかっているなら
素直にその幸せを享受したいですよね。

富は無限にあると分かっている人は
競争ではなく分かち合いの世界を作ります。

副業でも起業でも、自分のビジネスを
どのように発展させていくか悩んだとき、

『星の商人』の仕組みを見本にすると
良いアイディアが浮かんできそうです。

星の商人 「成功の秘法」を手に入れるためのレッスン [ 犬飼ターボ ]