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『道は開ける』D・カーネギー

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道は開ける新装版 [ デール・カーネギー ]

この本を一番最初に読んだのは、確か20代前半頃でした。

でも当時は特に深い悩みがなかったせいか、あまり心に響きませんでした。

カーネギーといえば、世界でも有名な自己啓発本の著者の一人です。

私は高校生の頃から心理学や自己啓発に興味を持ちはじめ、社会人になってからはむさぼるように読んできました。

そのうちの1冊ですが、初めて読んだ時は正直退屈な印象でした。

本との出会いも縁とタイミング

2011年の東日本大震災で精神的に大ダメージを受けました。

被災していませんが、過去に体験したことがない揺れに、初めて命の危機を感じました。

その後はテレビの映像を見ているだけで涙があふれて止まらず、それは数週間続きました。

2009年頃から天職だと思って打ち込んでいた仕事に迷いを感じ始めていました。

仕事でもプライベートでもたくさんの悩みを抱えていたので、

大震災をきっかけに「人生を変えたい!」と強い欲求があふれだしたのだと思います。

その後私はコーチングを勉強し始めましたが、天職だと思っていた仕事も辞め、混沌の人生どん底期に迷い込みました。

暗黒の時代は長期にわたり、特に2015年~2017年は道を大きく踏み外し、ノウハウコレクターになって借金を抱える羽目になりました。

我に返って目が覚めたのは2018年の前半。

その頃『道は開ける』が本棚から私に呼びかけてきました。

震災後、迷いを抱えて悩んでいた私はプレゼントにハンディカーネギーベストをもらいました。『人を動かす』『道は開ける』『カーネギー名言集』の3冊セットです

でも、『道は開ける』にあまり良い印象がなかった私は、この本だけ読んでいなかったのです。

今まで本棚のオブジェと化していた、目にも留まらなかった『道を開ける』の背表紙が突然光っているように見えて、

「あぁ、久しぶりに『道は開ける』が読みたい!」

と感じたのです。

たくさんの悩みを乗り越えてきたカーネギーが、いつまでたっても悩みから抜け出せない私に救いの手を差し伸べてくれたのかもしれません。

本との出会いも縁とタイミングです。

人生どん底期を抜け出す時期が、私にとってこの本を読むのにベストなタイミングだったのです。

レモンを手に入れたらレモネードを作れ

あれほどつまらない印象だった本でしたが、今回はカーネギーの一文一文が温かみにあふれているように感じ、すべてのエピソードに励まされました。

会社の昼休みに少しずつ読み進めましたが、時には涙ぐんで会社のカフェでうるうるしてしまいました。

どれだけ弱っていたの…私!?

特に印象に残ったのは「レモンを手に入れたらレモネードを作れ」の章です。

不運が訪れてもそれを嘆かず、そこから幸運を生み出す努力をするというアドバイスです。

この不運から
どんな教訓を学ぶべきだろう?

どうしたら周囲の状況が
よくなるであろうか?

どうすればこのレモンを
レモネードに変えることができるだろうか?

ずっと前に他の本でも、良くないことが起きたら「きっとこれは良いこと!」と唱えて

そこから学び、前進するという教えがあって、自分ではそれを実践しているつもりでした。

アンラッキーな出来事が起きたら心の中で「これはどんな人生のレッスンだろう?」と自分自身に問いかけ、

自分にとって何を学ぶためにこのアンラッキーなことが起きたのかを考えるようにしてきました。

でも、小さなアンラッキーには対応できても、人生が全体的に停滞し、どん底に陥ると、そもそも思考レベルが大きく弱気モードにブレてしまい、ポジティブに考えることにもパワーが必要で疲れてしまいます。

不運に抵抗しても仕方がありません。
それこそ無駄な抵抗です。

アドラーも人間の驚異的な能力は「マイナスをプラスに変える」力だと言っています。

不運を受け入れて、どうすればこの不運を幸運に変えることができるか考え、出来ることから行動することが大切です。

『道は開ける』に励まされて、心の迷いは吹っ切れました。

2018年後半の今は、完全に人生どん底の低迷期を抜け出したと実感しています。
(2018年の話です)

これからどんな美味しいレモネードを作ろうか、心が浮き立ってわくわくしています。

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